マンションに欠かせないのが修繕積立金です。一戸建てにはない、マンション独自の支出項目となりますから、しっかりと確認しておく必要があります。
また中古マンションを購入するときには、「修繕積立金の値上げ」についても注意する必要があります。
その他の項目と比較して、見落とされがちなチェック項目だからこそ、ぜひ意識してみてください。
なぜ、そしてどのように注意するべきなのか、わかりやすく解説していきます。
修繕積立金は、新築時には安く設定されている
マンションの修繕積立金は、新築時には安く設定されているケースが多いです。
まだピカピカのマンションに対して、高額な修繕積立金を要求しても、住人は納得しにくいでしょう。
また、新築マンションを販売する側の立場で見ると、「初期の積立金は安くして、月々の負担額を抑えて見せる」という思惑もあります。
とはいえマンションを長持ちさせるためには、適切な時期にきちんと修繕を行うことは重要なポイント。
もちろんそのためには、コストがかかります。
こうしたメンテナンスに当てるため、「マンション購入後、徐々に修繕積立金が上がる」というケースは少なくありません。
「現在の金額」だけで判断しないことが大切です。
修繕積立金の徴収方法・修繕計画をチェックしておこう
修繕積立金の徴収方法には、主に以下の2つのパターンが存在しています。
・徐々に積立金がアップしていく
・積立金は一定のままで、大規模修繕のタイミングで一時金の支払いを求められる
購入予定のマンションがどちらのタイプなのかは、管理会社に問い合わせて「長期修繕計画」を見せてもらうことで確認できます。
修繕積立金の支払金額に変更が生じるタイミングと金額については、ぜひしっかりとチェックしてみてください。
値上げや一時金にも対応できる資金計画を
マンションを所有するのであれば、修繕積立金の支払いからは逃れられません。
所有している限り、ずっと付き合っていく費用となりますから、事前にその詳細をしっかりと把握しておきましょう。
マンションを修繕するための費用は、いずれ必ず必要になるもの。
大切なのは「いつ、どのタイミングでお金がかかるのか」を確認した上で、それに対応できる資金計画を立てるということです。
中古マンションの価格だけに目を向けて、「ローン返済だけで生活がぎりぎり」という状態になれば、近い将来、修繕積立金の支払いに困る可能性は高いです。安定した生活とは、程遠くなってしまいます。