価格的には、新築マンションよりも手が届きやすいと言われている中古マンション。「できるだけ安く住み替えをしたい!」と考えている方々にとっては、非常に 魅力的な物件として映ることでしょう。
しかし「価格の安さ」だけに目を奪われていると、致命的なところでミスをしてしまう可能性も。
この先も安心して生活できる中古マンションを購入したい と思ったら、必ずチェックしておきたい、大規模修繕や長期修繕計画について、詳しく解説していきます。
中古マンションの資産価値を決める要素とは
中古マンションの価値は、主に立地条件と管理状況で決定されます。
立地が良く、さらに管理が行き届いた中古マンションであれば、資産価値が高いということ。
年数が経過しても資産価値は下落しづらく、「購入したい!」 と考える方も多いことでしょう。
立地条件はすぐにチェックできるポイントですが、もう一つ、管理状況については、中古マンション購入前にしっかりと確認しておくことをオススメします。
中でも重要なのが、これまでに実施されてきた修繕の経過と共に、今後の大規模修繕 についてです。
大規模修繕は特に重要
大規模修繕は、12年から15年のサイクルで、マンションの保全を目的に行われています。
塗装や防水加工など、適切な時期にきちんと行っておくことで、マンション躯体の寿命を長くします。ただし大規模修繕には、それなりのコストがかかってしまうもの。
大規模修繕を機に入居者に対して「一時金」の支払いを求めるケースもありますし、修繕積立金の値上げが行われるケースもあるのです。
この事実を知らないままで中古マンション購入を決定すると、「こんなはずじゃなかった!毎月のローンと修繕積立金で生活がギリギリ・・・。」なんてことにもなりかねません。
購入予定の中古マンションの大規模修繕がどうなっているのか、必ず事前に確認して おきましょう。
長期修繕計画でマンションの今後をチェックしよう
これから先の大規模修繕の予定は、マンションごとに定められている長期修繕計画にて確認できます。ぜひチェックしてみてください。
修繕計画に漏れがなく、計画に基づいて修繕管理費が積み立てられていれば、マンションの管理状況もまずまずだと判断できます。
中古マンションの中には、「そもそも長期修繕計画が立てられていない」という物件も存在しています。
こうした物件の場合、これまでの管理状態も 不明ですし、今後の見通しも立てられません。資産価値の低下というリスクを避けるためにも、慎重に検討することをオススメします。