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長野市の不動産売買状況を徹底解説|相場や市場の動向を知ろう

長野駅東口からの風景

長野市で不動産売買を成功させるためには、相場を把握し、市場の動向を知っておくことが重要です。
なぜなら、適切な価格で売却や購入することができるからです。

相場を知らずに不動産の売買に挑むことは、武器を持たずして戦地に赴くようなもの。
今すぐ不動産の売買を始めたい人も、今後不動産の売買を検討している人も、相場や市場のことは知っておいて損はありません。

そこで、今回は2023年第3四半期における長野市の取引事例から、相場や市場の動向を解説いたします。

なお、この記事は国土交通省が運営する「土地総合情報システム」のデータをもとに解説いたします。
出典:国土交通省「土地総合情報システム 不動産取引価格情報検索」より
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet

ぜひ、長野市で不動産売買を検討されている方は、参考にしてください。

土地総合情報システムってなに?

長野市中央通り

土地総合情報システムとは、国土交通省が不動産の透明性を高めるためさまざまな情報を公開しているウェブサイトのことをいいます。

なお、土地総合情報システムで知ることができる情報は以下のようなものです。
・実際に行われた不動産取引の価格
・地価公示
・都道府県地価調査

今回ご紹介するデータは「実際に行われた不動産取引の価格」です。

なお、全ての不動産取引がこのデータに掲載されているわけではありません。
なぜなら、これらのデータは不動産取引をした人に送られるアンケート回答から、プライバシーに配慮して公開できる部分だけを公開したものだからです。

アンケートの回答は任意であるほか、個人の特定に至ることは避ける必要性があるため、詳細の取引事例を把握することはできません。
しかし、これらデータから相場観や市場トレンドを把握することは可能です。

まずはこの記事で全体の相場観を掴んでいただき、個別の不動産売買に関する相談は不動産会社に依頼するのがよいでしょう。

長野市における不動産売買の状況

長野市の不動産売買では、どのような種類の不動産売買が行われているのでしょうか。
2023年度第3四半期における取引事例は97件、不動産の種別は以下のような結果となりました。

不動産の種類取引件数割合
土地4445%
土地と建物5052%
中古マンション33%

このように、長野市では土地のみであっても中古住宅であっても、取引の対象になっていることがわかります。
中古マンションの件数が少ないですが、これは任意アンケートであるため、回答率に偏りが生じているからでしょう。

なおポータルサイトの掲載されている募集物件数は以下のとおりです。

不動産の種類取引件数割合
土地4638%
土地と建物2724%
中古マンション4638%

このように、中古マンションであっても実際は取引されていますのでご安心ください。

長野市のエリア別不動産取引の状況

綿半スーパーセンター権堂店

次に、長野市のエリア別の不動産取引状況を確認してみましょう。

取引エリア取引件数割合
市内中心部・若里・安茂里2727%
川中島2424%
若槻・三才1616%
吉田・柳原1212%
高田1010%
三輪・西長野11%
その他エリア77%

市内中心部はもちろんのこと、川中島方面でも不動産売買に動きがあることがわかります。
また、三才駅界隈の市内北部においても大きく数字が落ちるということはありません。

長野市では市街地全般において不動産売買が活発ですので、エリアを問わず不動産売買が安心してできるといえそうです。

長野市における土地の広さ別の取引状況

長野南運動公園

長野市における不動産売買では、土地の広さはどのようになっているのでしょうか。
広さを100㎡ごとに区切って、以下のようにまとめました。

土地面積取引件数
100㎡未満8
100㎡以上199㎡以下24
200㎡以上299㎡以下30
300㎡以上399㎡以下12
400㎡以上499㎡以下3
500㎡以上599㎡以下6
600㎡以上699㎡以下2
700㎡以上799㎡以下3
800㎡以上899㎡以下2
900㎡以上999㎡以下2
1000㎡以上5

住宅用不動産の扱いが多いため、100㎡以上299㎡以下がボリュームゾーンになっています。
しかし、特筆すべきは100㎡未満であっても取引があるということ。
所有する土地が狭小地であっても、売買の可能性は十分にありうることを示しています。

ほか、500㎡を超える大規模な土地の取引もまだまだ活況です。
これは、開発業者による宅地分譲のための土地取引が牽引していることが予想されます。

土地は広さによって売却する相手が変わります。
個人で1,000㎡もの土地を購入することはほぼありませんが、ハウスメーカーなどが分譲用地のため1,000㎡を超える土地を購入することは珍しくありません。

田や畑であっても、分譲用地として利活用できることがあります。
遊休地をお持ちの方はぜひ一度弊社:中部エースまでご相談ください。

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長野市のエリア別土地の平均㎡単価

長野市稲里中央公園

長野市で土地取引をしたときの平均㎡単価を、エリア別に算出いたしました。
以下の表をご確認ください。

エリア㎡単価(円)
若里・安茂里・市内中心部68,565
吉田・柳原65,420
高田54,972
川中島53,812
若槻・三才49,744
その他エリア11,501
総計56,136

長野駅界隈がある市内中心部・若里・安茂里エリアでは土地取引で1㎡あたり68,565円の取引がなされています。繁華性高く利便性も認められるエリアですので、高額な取引結果には納得感があります。

市内中心部から離れると安価になる傾向にあり、川中島方面(犀川以南)では、53,812円と約20%以上も安くなります。
生活に車を利用することに問題がなければ、川中島方面で土地を探すという選択肢は十分にアリだと考えます。

また、公園が多い郊外型の生活を希望される方には、三才方面もおススメです。
特に北部スポーツ・レクリエーションパークでは、ウォーキングからスケートボード、野球まで幅広いスポーツを楽しむことができます。
SBC通りまで南下すれば、繁華性も高くお店もたくさんありますので、日々の生活に困ることもないでしょう。

長野市の不動産取引で駅からの距離は重要?

長野駅構内新幹線口

長野市で発生した不動産取引で、駅からの距離と㎡単価はどのような傾向にあるのでしょうか。こちらは少々意外な結果となりました。

駅からの徒歩分数土地取引の㎡単価(円)中古戸建の㎡単価(円)
10分以内56,484212,216
11~20分67,056127,229
21~30分44,380105,882
30~60分57,70689,314
90~120分17,24147,667
120分~203,470
平均56,136118,563

駅徒歩圏内が価値があるのが定石です。
しかし、土地売買に関して言えば、徒歩11分〜徒歩20分に位置する土地が最も高額で取引されていることがわかりました。

上述のとおり、詳細の取引事例がわからないため断言できませんが、以下のような理由が考えられます。

・車生活圏の人が多いため、駅からの距離がダイレクトに価格に反映されにくい
・郊外であっても不便を感じる人が少ない

長野市は人口約37万人を有する地方都市です。
中心地である長野管区に約21万人が居住していますが、篠ノ井管区には次いで約4万人の方々が生活されています。

ただし、中古戸建を購入するときは駅からの距離が如実に価格に反映されます。
駅からの徒歩分数が10分以内と20分以内で倍近い㎡単価の変動が見られることからも明らかです。

中古戸建の購入を検討するとき、10分以上歩いても構わなければお得な物件に出会うことができるかもしれません。

駅からの距離も不動産売買では重要ですが、生活環境なども合わせて考え、総合的に判断することが求められます。
駅からの距離は長野市においては必ずしも優先順位が絶対的な1位ではありません。
売るときも買うときも、このことを忘れないでおきましょう。

長野市の不動産取引で用途地域は価格に影響する?

長野市柳原市民センター

用途地域とは、建築できる建物の種類を大まかに「住居系」「商業系」「工業系」にゾーン分けし、さらに13種類に細分化した用途別のエリア分けのことです。

お住まいの地域や希望する地域の用途地域など、即答できなくても何の問題もありません。
しかし、ファミリー世帯であれば「住宅街に住みたい」と思うでしょうし、単身の人は「駅近い繁華街に住みたい」と考えるでしょう。
それらは、どのような建物が建築できるかという「用途地域」に実は支配されているのです。

ここでは、用途地域別の取引価格を分析してみました。

用途地域土地取引㎡単価(円)中古戸建取引㎡単価(円)
第1種低層住居専用地域61,78151,091
第1種中高層住居専用地域93,697126,498
第2種中高層住居専用地域46,273167,283
第1種住居地域60,300158,412
第2種住居地域49,616148,718
近隣商業地域70,35761,000
商業地域202,148
準工業地域52,25399,372
工業地域48,817
市街化区域及び市街化調整区域外の都市計画区域203,704
市街化調整区域32,557120,274

土地価格のみに着目すると、用途地域による㎡単価格差はそこまで生じていません。
ただし、中古戸建に目をやると、第1種中高層住居専用地域から第2種住居地域にかけて高い水準で推移していることがわかります。

住居専用地域は店舗などがほとんどない、いわば住宅街のこと。
第2種住居地域は幹線道路沿いの住宅地のような場所で、ぎりぎりカラオケボックスが営業できるエリア程度の繁華性を有しています。

土地から新築を建築されるときは広範なエリアで選択が可能ですが、中古戸建てに絞って探される際は、用途地域によって価格はかなり左右されそうです。

ただし、土地の価格には造成費用などの不確定要素が存在します。
くれぐれも購入の際は予算感をしっかり持って探すことが重要になるでしょう。

売却を検討されている人にとっては、築年数が経過した建物を残して売却するか、解体して更地で売却するかの判断材料になるかもしれません。

用途地域のこと、この機会にぜひ興味を持ってみてください。

長野市の不動産売買は中部エースにお任せください

今回は行政の資料から長野市の不動産相場や市況を解説してまいりました。
大まかな相場観などだけでも伝われば幸いです。

解説のとおり、長野市は広範なエリアで不動産売買が行われています。
さらに、土地だけであったり、中古戸建てであったり、その取引概要は多岐にわたります。

・こんな中古戸建てや中古マンションが欲しい
・この土地は売れるだろうか?
・この校区内で4月までに引っ越しを完了させたい

このようなご要望を弊社:中部エースでは多く承っております。
長野市内、川中島・高田・安茂里・若槻・三輪・西長野・若槻・三才・吉田・柳原の各方面において住宅用不動産売買に従事してまいりました。

ぜひお気軽にご相談ください。

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