中古マンション購入時には、「マンションの室内空間」だけではなく、さまざまな要素について検討する必要があります。
特に近年増えているのが、充実した共用施設やサービスで、入居者の満足度を高めようとしているマンションです。一見「いいな」と思えるポイントですが、実際に購入を検討するのであれば、覚えておきたい注意点も存在しています。
共用施設やサービスなど、中古マンション購入時に気になるポイントについて、紹介します。
共用施設、使うタイミングを見極めて
新築マンションで人気の共用施設は、中古マンションにおいても人気が高いです。
マンションの住人であれば自由に使える共用施設は、毎日の生活をより豊かにしてくれるもののように思えます。
しかしこの共用施設、ものによっては「使えるタイミングがある程度決まっている」ということも充分にあり得ます。
子育て世帯に人気の共用施設に「キッズルーム」がありますが、子どもが大きくなれば自然と使わなくなります。何かトラブルが起きたときに、誰がどう責任をとるのか、という問題もあるでしょう。
共用施設が充実している中古マンションは、そのほかの物件と比較してやはり費用が高くなりがちです。その分のメリットを享受できるのかどうか、冷静に検討する必要があります。
充実のサービスは、管理費高騰の一因に
中古マンションにおける人気サービスの一つに、「コンシェルジュ常駐」というものがあります。専門スタッフが、住人のためにあらゆる世話をしてくれるようなマンションであれば、安心して生活できることでしょう。しかし当然、充実したサービスを提供するためには、それなりのコストがかかります。
管理費高騰にもつながり得るのです。
「コンシェルジュがいれば宅配便の受け取りもお願いできるし……」
なんて便利さを求める気持ちもわかりますが、高い管理費を支払うのであれば、より安い手段で同等のサービスが受けられる可能性も高いでしょう。
そのほかの選択肢も視野に入れた上で、選択することをオススメします。
来客用駐車場やゲストルーム、いつも使えるとは限らない
マンションにゲストを招くときには、来客用駐車場やゲストルームがあると便利です。特に来客用駐車場は、便利なサービスとして広がっています。とはいえ、通常の家庭でゲストを招く日といえば、やはり週末です。
せっかく便利な設備が揃っていても、「混雑する日にはなかなか使えない」というのであれば、あまり意味がありません。
どのようなサービスが提供されているのかだけではなく、どのような稼働状況にあるのかについても、しっかりと確認しておいてください。