中古マンションを購入するときには、事前にチェックするべき項目が多数あります。その中でも、家族の安心・安全・快適性に深く関わる項目といえば「耐震性」や「遮音性」、そして「設備」についてです。
どんなポイントをどう確認しておけば安心なのか、紹介します。中古マンション購入を検討し始めたら、ぜひチェックしてみてください。
築年数が古い場合は、「新耐震基準」を満たしているかチェック
中古マンションを購入する際に、必ずチェックしておきたいのが耐震性についてです。
今後いつ大地震がやってくるかわからない状況の中で、安心して生活していくためには非常に重要な項目だと言えます。
耐震基準は、1981年を境目に大きく変化しています。それ以降に建てられたマンションであれば、新耐震基準を満たしており、「震度7の地震がやってきても
倒壊しない」という条件を満たしています。
一方で1981年以前の基準を元に建てられたマンションは、「旧耐震物件」と言います。新耐震基準よりも条件が甘く、「震度5の地震がやってきても倒壊しない」となっています。
長く安心して住み続けることを考えるなら、新耐震基準を満たした物件であることを、しっかりと確認しておきましょう。
遮音性は、内覧時によく確認を
快適に生活するために、遮音性の高さは重要なポイント。しかし音の伝わり方や感じ方は人それぞれで、「チェックする際にも、明確な基準がない」という問題があります。
鉄筋コンクリートの中古マンションは、比較的遮音性が高いと言われていますが、やはり築年数が浅い物件の方が有利です。遮音性にこだわるのであれば、築10年~15年以内の物件を選択すると良いでしょう。
またどれだけ遮音性が高い物件であっても、周辺環境によっては音が気になってしまうことも。
内覧時には、周囲の音がどのように聞こえてくるかも、よく確認してみてください。
マンションに入居している方の中に、家族連れが多いのか、それともリタイア世代が多いのかでも、騒音リスクは異なってきます。
自分たちと近いライフスタイルの方が多く入居している物件であれば、比較的安心です。
設備の古さが気になったら、リフォーム交換も視野に入れて
日常生活の満足度に直結するのが、各種設備についてです。
あまりにも古いものはちょっと……と感じる方も多いことでしょう。
マンションの専有部分の設備であれば、購入後にリフォームを行うことも可能です。
事前にリフォーム費用をプラスした上で、予算内に収まるかどうかを確認するのがオススメです。
共用部分の設備は、管理費や修繕積立金によってメンテナンスを行うのが一般的です。あまりに古い場合や、トラブルが気になる場合には、管理・修繕に関わるシステムがうまく働いていない可能性も。購入時には注意した方が良いでしょう。